2010年12月31日金曜日

年の瀬

電流を帯びた柵に果敢に攻め入る野猿の画。
仕事場の裏で、時折見かけるシーンです。このやうに、僕もたくましく生きてゆこうと思います。

皆様、どうぞ良い年をお迎え下さいませ。

酒杢

2010年11月10日水曜日

Cajon カホン



ペルー生まれでラテンアメリカ育ちの民族楽器(打楽器)【Cajon(カホン)】

凄くこの打楽器が気になります。無性に作ってみたい・・・
音質云々を突き詰めて求めれば、奥が深いんだろうなぁ。

過去にも、製作を決意したけれど妄想のままで一向に進んでいない壮大なるプロジェクトを幾つも抱える僕ですが、この作りたいっていう気持ちが萎えてしまわないように、年内には製作に取り掛かろう!

2010年11月5日金曜日

手に馴染む道具


古いカリン材の座卓を修理中。入隅部分が欠けていたので埋めなおして、手に馴染んだ道具でカタチを整えます。
堅いカリン材もサクサクと削れると、気持ちよく仕事が進みます。

2010年11月4日木曜日

木製コントロールノブ


Make:の日本語版サイトMake:Japanより
素敵な味わいを醸し出しています。本日の感動Number1賞を与えたい。
僕も遊び心を忘れない大人でいようと思う。

2010年11月3日水曜日

デザインを愉しむ


海外(ドイツ?)のサイトを覗いていたら、愉しげなデザインの家具?を見つけました。
カタチとして具現化していることも素晴らしいですが、こんなデザインを思いつくことが素晴らしい。。


2010年10月30日土曜日


昨日の夕刻に撮影した当地の夕日。赤く焼けた西の空が印象的でした。これも台風が近づいている影響でしょうか?

台風14号の経路が心配されます。くれぐれもご用心を・・・

2010年10月29日金曜日

【螺旋】 YouTube動画より



【家具職人歴45年の技】と題された動画です。
螺旋に曲げられてゆく木材。いとも簡単に曲がってゆくように見えますが、実際は下準備を含め大変な作業なんだろうなぁ・・と思います。通常、曲げる木材の外周に鉄帯という金属を添えて曲げる事が多いのだけど、この動画は なにも添えずに加工しています。

家具の総合メーカーとしての意識の高さが伺える、山形の多田木工の仕事風景を収めた動画を見て感じた事。それは、僕も今年に入って、曲木の講習会に数回参加しましたが、具体的なカタチ作りには至っていないという稚拙な実感です…頑張ろうっと。

2010年10月27日水曜日

Book


本のある風景といいましょうか?色んなブックシェルフの写真を掲載しているミニブログ。
book lover never go to bed alone】http://bookshelves.tumblr.com/

整然と並べられた本や、雑然と積み重ねられた本の数々。
本に囲まれる暮らしってカッコいいなぁと思わせる写真が素敵です。
書籍の収納といった見方をすると、木工業を営む僕にデザインのヒントを与えてくれる 刺激あるミニブログです。

2010年10月18日月曜日

一枚板を削る。仮想平面のありがたみ


上の写真は、NCルーターという機械で 長さ2550ミリ程あるマカバの一枚板の仮想平面を出しているところです。(外注先の中村ウィンド様にて撮影)


切削前の厚みが約70ミリの一枚板の両面を捻じれを取るように削って50ミリ程度になるまでまで加工しました。


仮想平面が保たれた状態から、手鉋で仕上げていきます。


上の写真で左上が、鉋をかけた跡。右下がNC機械で仮想平面をフライス加工した跡です。
フライス加工で残った刃物跡を鉋で綺麗に仕上げていけば、一枚板の平面出しと厚さ決めが終わります。

精度も高い仕上げを望む事ができますし、手鉋作業が非常に楽になる仮想平面加工をしてくれた工作機械の恩恵をヒシヒシと感じます。

2010年10月14日木曜日

英国発

(via dezeen)

英国発、様々なデザインシーンを伝えてくれる【dezeen.com
以前より よく見ていたサイトです。英語版なので、もっぱら写真だけを眺めては 素敵なデザインの数々に憧れを抱くだけでした。
最近になって、日本語版として発信している【DESIGN CHANNEL】があることを知りました。
UK発デザインマガジンDEZEEN というカテゴリーに移動すると、本家サイトからセレクトされた記事を読むことが出来ます。

「なにを今更…」といわれそうなエントリーではありますが 、今日はこの辺で。。

2010年10月13日水曜日

雑感

たまにですが、モノ作りについて ふと考える事があります。
木材の動きや木目方向、強度確保や適材適所、そして用途など。そういったシガラミを一切忘れてデザインし具現化してみたいと・・・そんな思いを触発させてくれる写真を見かけたので紹介します。


上の写真は、写真を共有するコミュニティーサイト【Flickr】で見つけたんですが、鉢置き台でしょうか?ちっちゃな珈琲テーブルでしょうか??いずれにせよ 僕は なんともいえない味わいを感じます。
実際はどのように作られているか解りませんが、2枚の板を鎹(かすがい)で橋渡しした天板に対し、釘で止めただけのような脚部。多分ぐらつくとこもあるでしょうが、そんな事を問題視する事さえ忘れさせてしまう シンプルなまでの佇まいが好きです。

2010年10月12日火曜日

step stool


乱雑に積み重ねられた踏み台。

良く見て頂くと、木製の踏み台が混じっています。



この木製踏み台は、僕が作業用に使っている自作ステップスツールです。凄く大雑把な作りですが、奥行き・間口方向の傾斜角をそれぞれ違えた【柱建て四方転び】で作られており しっかりしています。残念な事に折りたたみ出来ないこととアルミ製に比べて若干重いのが難点ですが、スツールとして時には珈琲テーブルとして作業場で活躍しています。


2010年10月7日木曜日

色彩 YOU TUBE動画より



【チーフインクメーカーが情熱をもって作り出す、色彩やインク・ワニス。】
というような説明が記されてると思います。

粘度の高いエナメル塗料を混ぜ合わせるシーンからスタートしているので、油絵の具?かとも思いましたが、果たしてどうなんだろう?

最近では、日本語さえ怪しく思える語学力の低い僕に、誰か正解を教えてください!

2010年10月2日土曜日

水分で潤い補給



栗材で出来た無塗装のラウンドテーブルの修理依頼を受け、反ってしまった天板の補正中の風景です。
縮んでしまった面に霧吹きで加水し、梱包用ラップで水分の放散を防ぐようにして放置しておきます。


わかりづらい写真ですが、反ってしまった天板の反り具合を見るために直線の出た定規を当てて 数値を読み取ってみます。


約16ミリの高低差。



数時間後の計測では、約12ミリに減少しています。




翌日に計測してみると6.5ミリ。更に減少しています。(頑張れ~と心の声・・)



作業を始めてから約30時間。途中で加水を繰り返しながら ようやく2ミリ程度まで減少しました。



概ね反りを抑えた状態で、天板裏側にL字アングルを埋め込んで 大まかな修正が終わりました。

2010年9月27日月曜日

今日の作業台


最近は、家具の修繕という仕事が多くなりました。
ちゃぶ台と経机の修繕が本日のお仕事・・・

いずれも僕が作った製品ではありませんが、修繕を通して他所の仕事っぷりを伺い、自分の腕を磨く良い機会です。

2010年9月8日水曜日

映画【みんなのいえ】より

’01公開、三谷幸喜の監督・脚本による【みんなのいえ】

一昔前の映画ですが、ご覧になられた方も多いと思います。
この映画の中で、エド・ワーディアンのシリンダービューローを壊してしまうというアクシデントがあり、
建築士を演じる唐沢寿明の指導のもと、大工の棟梁役の田中邦衛が修復作業を行うシーンがとても印象的でした。
ヤカンの注ぎ口にチューブを繋ぎ、優しく蒸気を当て、各パーツごとに分解してゆく様に共感を覚えました。

2010年9月5日日曜日

ミルクペイントによる年代モノっぽい表現

(via Design*Sponge)

デザインやDIYを扱う海外のブログ【Design*Sponge】の8月の記事の中に
before and after basics: aging furniture with milk paint)がありました。

木目を愉しむといった感じではなく、塗りつぶした家具にヴィンテージ風な味わいを施すTipの紹介記事のようで、ヤスリがけの電動工具や下塗り塗料そしてミルクペイント等を用意して作業にあたるような事が書いてあると思います。(英語が解らずごめんないさい)

他にもbefore and after basicsとして、調度品のワックスがけのTipやステインによる着色などの記事があって、英語を理解出来ない僕でも参考になりました。

残暑・酷暑と叫ばれる中の近況



大変ご無沙汰しています。暑さを引きずった日々が続きますね。

長野県内では この夏、野生の熊に人間が襲われるという事例が数件ございました。
ここ長野県は北部地域に位置する高山村にも、熊出没による警戒看板やアナウンスされています。
当工房の近くで熊が出没というのは心穏やかではありません。

2010年4月19日月曜日

映画【火天の城】より


映画【火天の城】を観ました。
職人魂をくすぐるオープニング映像でした。

信長の命と共に消えた謎の多い安土城。その築城を任された宮大工棟梁が選ぶ手法・・・

映画【火天の城】公式サイト

2010年2月19日金曜日

なんとなく・・・


先日修理した小椅子。折れたスピンドルなどを新しく作り直して組み直しました。
誰のデザインか知りませんし何処で作ったモノかも知りませんが、この佇み具合がなんとなく好きです。

2010年2月17日水曜日

こんな仕事も

車両内装のお手伝いです。ベース車両はマイクロバスで、今までにも数台お手伝いさせて頂きました。
まだ家具備品は何も付いてい無い状態の写真ですが、実際は僕が担当する工事は半分位い終わっています。

話は変わりますが、【痛風】を患ってしまいました。すご~く痛い!!みなさまもご自身の健康管理にはお気をつけあそばせ。。

2010年2月15日月曜日

さらに続き

前回のエントリーの続き。脚部を組み上げているところです。このあとの工程は写真に収めていませんでした。

組みあがってから、塗装を施しました。楢材のトラ斑が印象的な天板です。

ピントがぼけていますが全体像です。無事に納品を済ませることが出来ました。
造作に凝ったテーブルを久しぶりに作りましたが、なかなか愉しい仕事でしたよ。

2010年2月12日金曜日

昨日の続き

束(つか)と呼ばれる部品です。
昨日のエントリーもそうですが、部品の一部だけではどんなモノを作っているのか解りませんよね。

昨日の収縮防止を目論んだ天板の四方に框を取り付け、裏面に束を取り付けている図。
果たしてどんな作品が出来るのでしょうか?

2010年2月11日木曜日

天板加工

一見何気ない天板です。でもここまで作り上げるのに結構苦労があります。

切断面を見ると解りますが、裏表に楢材の3.5ミリの挽き板 中心には15ミリの桐材を使っています。
しかも各材の木目方向を互い違いに交差させて練付てあります。
この後天板の周りを框で囲むので、写真の天板が縮まないように配慮しています。

純粋に楢の無垢材だけで作った方が材料も少なく済むし加工工程も楽なんですが、近年の住環境を考えるとこうせざるを得ない気がします。

2010年1月11日月曜日

古材



建築古材を再利用した囲炉裏ローテーブルが、本年の仕事始めでした。
松の梁を製材して天板を作り、建築土台に使われていた栗で囲炉裏縁と蓋を作りました。
製作中、残存する釘を全て取り除いたつもりが 取り残されていて、だいぶ刃物を痛めました。何事も注意深く確認する事を思い知らされた年のはじめでした。

小林式角のみ その後・・

年末年始の挨拶もできずに申し訳ありません。
どうか、本年もよろしくお願い申し上げます。

さて、前回のエントリーに記載した中橋製作所の角ノミですが、中橋製作所のHPに後日アナウンスがありました。角のみと溝切りカッターの両部門は存続するとの事です。
閉鎖アナウンスがあってから、数種類の角のみの刃を発注しましたが、12.7ミリのサイズしか確保できなかったので困惑しましたが、一安心です。
とは言え、僕の場合 頻繁に買い換えるような刃物ではないので、制作メーカーを支える微力もありませんが、頑張って存続していってくださいませ。