2009年8月22日土曜日

鉋 裏だし

鉋の刃の裏だし風景です。裏押しといって、刃裏を作る作業の前に行う作業の事なんですが、切れ刃の地金の部分を刃裏に向かって槌で叩いて わずか裏面にせり出させる作業です。
職人さんは各々のやり方でこの作業をこなします。僕の場合は、金床の上に葉書を置き 刃先をちょっとだけとび出るように鉋刃を重ねて クランプで固定します。
叩き出す部分をマジックでマーキングした後、左手に持った小槌をマーキングした部位に当て 右手に持った金槌で小槌を叩いています。

この際に使う小槌の打面は、裏だし作業の姿勢になった時、刃先と水平になるような角度とマイナスドライバーのようなカタチに仕立てあります。

裏だし・裏押し作業を終えたら 刃を研ぎなおすわけですが、気をつけないと 裏だしの時に叩いた部分のバリが邪魔をして 刃先では無く四角で囲んだ部分を研ぎおろしてしまう事があります。上の写真は まさに悪い例で、このまま研ぎ進めてしまうと【あま切れ】といって 刃先の角度が適正角度より鋭角になってしまいます。

適正角度を意識しつつ研ぐと、裏だしで叩いた部位が凹んでいるので 刃先中央部に砥石が当たるように両端を研ぎおろしてから 切れ刃全体を研磨すれば、一連の作業が終わります。
因みに、冬場の凍てついた時に 裏だし作業を行う場合は、ぬるま湯に鉋刃を漬けてから作業したほうが無難です。

まとまりの無い文章でごめんなさい。

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