やや更新が怠り気味でしたね。月末でアタフタとしていました・・・
愛知県で工房家具に携っておられる齋田さんのブログを拝見していたら、木工機械のスイッチに触れた記事がありました。 で、僕もスイッチネタを。
工房にある昇降盤という木工機械の電源スイッチを数年前に変えました。変更前は単なるオン・オフのスイッチだったのですが、これがスイッチボックスの中に細かい粉塵が溜まり接触が悪くなる事が多々あったのと、よその木工所で電磁開閉器を使用した例を目にしていた事もあって、僕も電磁開閉器に変えました。
これが中々の優れモノでして、電源を入れる際はスイッチボックスから作動させるのですが、電源を切る際はスイッチボックスとフットスイッチの両方が使えるんです。木工を生業にされている方ならお分かりかもしれませんが、これって凄く安全なんです。この木工機械で作業していて加工材を両手で保持したままでもフットスイッチがあれば短足な僕でも電源を切りたい時に確実に切ることが出来ます。
このスイッチのおかげ?で、僕の手は10指揃って無傷です。
因みに、この昇降盤は横井という木工機械メーカー製でPL法が施行されると同時に昇降盤を販売しなくなったと聞きます。
どうぞ皆様も安全対策をかねて如何でしょうか?
2009年5月27日水曜日
2009年5月25日月曜日
あて
あて 【陽疾】 reaction wood
①木材の天然欠点の一つで、秋材部が異常に発達して重く硬く、そして濃色になること。
②主として針葉樹で、太陽光線あるいは風の当たり方が一方に偏したり、傾斜地に生育した場合、成長が一方に偏するとき年輪の広い側を「あて」という。いずれにしても、あては秋材部が多くて強度が大であると考えられるが、実際は圧縮強度だけが比較的大なのであって、その他の強さは必ずしもすぐれていないから注意を要す。
~理工学社発行【木材工芸用語辞典】から引用
あてって、いわゆる木材の根曲がり部分を総称するのかと思っていたら、偏曲した年輪の広い側を指すんですね。針葉樹の場合だけとも読み取れますが・・・
まぁ いずれにせよ癖の有る部材であることは間違いなく、僕の身近な木工の業界では木材を挽き割ると大きく曲がったりする木材の事を「あてっクセの強い木」と呼んだりします。
もう少し手持ちの文献で【あて】調べてみました。。。
針葉樹のあて材は、傾斜した幹の下側(圧縮側)に出来るので、圧縮あて材と呼ばれるそうです。
なるほど、用語辞典のくだりは針葉樹の場合を解説していたんですね・・・
一方、広葉樹のあて材は、針葉樹と反対に、傾斜した幹の上側(引っ張り側)に出来るので、引っ張りあて材と呼ばれるそうです。
この相反したあて材は物理的・化学的な性質も対照的だとの事。細かく書き出すと難しい用語の羅列になってしまいますので、やめておきます。
①木材の天然欠点の一つで、秋材部が異常に発達して重く硬く、そして濃色になること。
②主として針葉樹で、太陽光線あるいは風の当たり方が一方に偏したり、傾斜地に生育した場合、成長が一方に偏するとき年輪の広い側を「あて」という。いずれにしても、あては秋材部が多くて強度が大であると考えられるが、実際は圧縮強度だけが比較的大なのであって、その他の強さは必ずしもすぐれていないから注意を要す。
~理工学社発行【木材工芸用語辞典】から引用
あてって、いわゆる木材の根曲がり部分を総称するのかと思っていたら、偏曲した年輪の広い側を指すんですね。針葉樹の場合だけとも読み取れますが・・・
まぁ いずれにせよ癖の有る部材であることは間違いなく、僕の身近な木工の業界では木材を挽き割ると大きく曲がったりする木材の事を「あてっクセの強い木」と呼んだりします。
もう少し手持ちの文献で【あて】調べてみました。。。
針葉樹のあて材は、傾斜した幹の下側(圧縮側)に出来るので、圧縮あて材と呼ばれるそうです。
なるほど、用語辞典のくだりは針葉樹の場合を解説していたんですね・・・
一方、広葉樹のあて材は、針葉樹と反対に、傾斜した幹の上側(引っ張り側)に出来るので、引っ張りあて材と呼ばれるそうです。
この相反したあて材は物理的・化学的な性質も対照的だとの事。細かく書き出すと難しい用語の羅列になってしまいますので、やめておきます。
2009年5月23日土曜日
錯視
はて??上の写真は何でしょう・・・(興味の有る方は、GRAND ILLUSIONS というサイトを参照してくださいませ。)
ご紹介しているサイトから型紙のPDFファイルを印刷して作ってみたのが上の写真の作品です。
錯視を利用した立体模型で、気持ちが悪くなるくらい熱い眼差しをおくってきます。
文章下手で旨く説明できないので、サイト内の動画をご覧くださいませ・・・
You Tubeにも関連動画がありましたので、併せて掲載しておきます。
ご紹介しているサイトから型紙のPDFファイルを印刷して作ってみたのが上の写真の作品です。
錯視を利用した立体模型で、気持ちが悪くなるくらい熱い眼差しをおくってきます。
文章下手で旨く説明できないので、サイト内の動画をご覧くださいませ・・・
You Tubeにも関連動画がありましたので、併せて掲載しておきます。
2009年5月22日金曜日
バンドソーの刃
2009年5月18日月曜日
2009年5月17日日曜日
好きこそ物の上手なれ
釣行帰りの友人が工房に訪れた。友人曰く「今度、渓流釣りの初心者を連れて入渓するんだけど、どんな川がいい?・・・」 僕も渓流釣りが好きで釣行に良く出かけていた時期がありましたので、早速古い2万5千分1地図を幾つか広げては 川探し・・・
これからの季節、渓流はどんどん藪に覆われるので あまり山奥ではなく里川で探してみました。思い当たる川はあるのですが その場所の地図が見当たらず、ネットで調べたら【ウォッちず】という国土地理院が運営するサイトがありました。試験公開中ということで印刷は出来ませんが、釣行や登山をされる方には嬉しいサービスだと思います。
渓流釣りが好きと書きましたが、僕の場合 好きだから上手という図式は当てはまりません。釣行に出かけても釣果はさっぱり・・・写真撮影も好きですが下手糞。。。
渓流釣りを始めた頃、山歩きや天気予想の本を買っては良く読んでいました。実践では無く 本を読む事で満足していた記憶もあります。
短波ラジオやNHK(第2放送)の天気通報番組を録音しては、それを聴きながら白地図に気圧や天気を書き込み天気図を書く練習もしました。実際、放送を聴きながら天気図を書ける位までにはなったのですが、その時点で満足してしまい、自分の書いた天気図から今後の天気を予想するという本来の目的までは至らなかった事を思い出しました。
やっぱり【好きこそ物の上手なれ】っていう諺は僕には当てはまらないようです。
2009年5月15日金曜日
燃えづらいという桐を考えてみる
え~5月半ばだというのに肌寒い日もある訳で、そんな日は作業場のストーブも活躍してくれます。
今日は、今 手がけている仕事の桐の端材を焚き付けに暖をとっています。
細かい端材のせいか、焚き付ける時はマッチ1本で着火します。もちろん着火しやすいように井桁に組んで着火する訳ですが、とてもよく燃えます。
よく「桐は燃えずらい」と聞きますが、うろ覚えで申し訳ありませんが、一般的な建築木材の杉の発火点が240度に対して桐が270度だったと思います。確かに30度の差はあるものの、ストーブの薪で使っているぶんにはその差を実感できません。
また、「桐は木というより草に近いから燃えづらい」という話も聞いたことがありますが、枯れ草が良く燃えるように家具に使われる乾燥した桐も良く燃えるのも事実です。
え~決して「桐は燃えづらい」という事を否定している訳じゃ有りませんので・・・
火災から、桐箪笥の中の衣服が守られたというのも実際にあった事でしょう。
だいぶ前に、桐材を扱う材木屋さんを営んでいたおじいちゃんと お茶を飲みながら話をしていた事を思い出したのですが、おじいちゃん曰く「火事の際、消火活動で多量に水分を含んだ桐箪笥は、素材が膨張し 引き出しの隙間を塞いで気密性が高くなるからいいんだよ」と仰っていました。
桐箪笥は、砥の粉にハンの実(やしゃぶし)を煎じた染料を混ぜたものを幾重にも塗り重ね 最後に蝋で磨いた仕上げが一般的で、いくら蝋磨きして撥水性を高めているといっても経年使用で撥水性も落ちるでしょうし、塗装膜を形成した科学塗料より 吸湿するのは至極当然で、おじいちゃんが言っていた事を妙に納得したのを覚えています。
試しに乾燥した桐の端材を水に漬けてみました。水漬けする前は、34.04ミリ・・・
およそ5分漬け込んだら、約コンマ1ミリの膨張・・・
更に5分漬け込んで計測したら34.20ミリ。10分程でコンマ1.6ミリの膨張でした。
また別の意味で 桐箪笥が火災から中身を守る大きな理由は、桐材に含まれた空気だとも思います。
木材は多孔質であり、小さな空気を沢山含んでいます。比重が少ない値の桐材は 比重の高い他の木材に比べ多くの空気を含んでいます。
その為、熱伝導率の少ない空気が占める割合の高い桐材が 桐箪笥の中身を守ったのではないでしょうか?
でも そういった理由なら、ある程度の厚みのある桐材なら、表面が焼けても内部まで燃え広がるのが遅くなるのも頷けます。
因みに、もっと詳しく書けば【比熱】とか【熱拡散率】といった用語を用いなければならないのでしょうが、僕の能力を超えてしまうので、ご勘弁願います。。
今日は、今 手がけている仕事の桐の端材を焚き付けに暖をとっています。
細かい端材のせいか、焚き付ける時はマッチ1本で着火します。もちろん着火しやすいように井桁に組んで着火する訳ですが、とてもよく燃えます。
よく「桐は燃えずらい」と聞きますが、うろ覚えで申し訳ありませんが、一般的な建築木材の杉の発火点が240度に対して桐が270度だったと思います。確かに30度の差はあるものの、ストーブの薪で使っているぶんにはその差を実感できません。
また、「桐は木というより草に近いから燃えづらい」という話も聞いたことがありますが、枯れ草が良く燃えるように家具に使われる乾燥した桐も良く燃えるのも事実です。
え~決して「桐は燃えづらい」という事を否定している訳じゃ有りませんので・・・
火災から、桐箪笥の中の衣服が守られたというのも実際にあった事でしょう。
だいぶ前に、桐材を扱う材木屋さんを営んでいたおじいちゃんと お茶を飲みながら話をしていた事を思い出したのですが、おじいちゃん曰く「火事の際、消火活動で多量に水分を含んだ桐箪笥は、素材が膨張し 引き出しの隙間を塞いで気密性が高くなるからいいんだよ」と仰っていました。
桐箪笥は、砥の粉にハンの実(やしゃぶし)を煎じた染料を混ぜたものを幾重にも塗り重ね 最後に蝋で磨いた仕上げが一般的で、いくら蝋磨きして撥水性を高めているといっても経年使用で撥水性も落ちるでしょうし、塗装膜を形成した科学塗料より 吸湿するのは至極当然で、おじいちゃんが言っていた事を妙に納得したのを覚えています。
試しに乾燥した桐の端材を水に漬けてみました。水漬けする前は、34.04ミリ・・・
およそ5分漬け込んだら、約コンマ1ミリの膨張・・・
更に5分漬け込んで計測したら34.20ミリ。10分程でコンマ1.6ミリの膨張でした。
また別の意味で 桐箪笥が火災から中身を守る大きな理由は、桐材に含まれた空気だとも思います。
木材は多孔質であり、小さな空気を沢山含んでいます。比重が少ない値の桐材は 比重の高い他の木材に比べ多くの空気を含んでいます。
その為、熱伝導率の少ない空気が占める割合の高い桐材が 桐箪笥の中身を守ったのではないでしょうか?
でも そういった理由なら、ある程度の厚みのある桐材なら、表面が焼けても内部まで燃え広がるのが遅くなるのも頷けます。
因みに、もっと詳しく書けば【比熱】とか【熱拡散率】といった用語を用いなければならないのでしょうが、僕の能力を超えてしまうので、ご勘弁願います。。
2009年5月14日木曜日
2009年5月12日火曜日
2009年5月10日日曜日
2009年5月8日金曜日
板接ぎの話(あいばすり)
テーブルの天板など大きな板を作る時は 数枚の板を接ぎ合わせる事が有る訳ですが、これが中々厄介な作業と云いますか経験則を要する作業なんです。
木目の柄だったり密度や比重だったりと材料選びに苦労します。苦労するだけ選べる材料が潤沢に有れば良いのですが、限られた材料で加工しなきゃならない場合が多いのが僕の実情だったりします。
接ぎ合わせる板の木端面の中程を中心に 幾分 鉋で中低に削るんですが、どの位削るのか?によって製品にした後の暴れ方が左右します。
では、何故 中低に削るのか??木材って同じ条件下だと木口から水分が多く吸出されます。こと高断熱高気密化された近代の住宅では、水分が抜ける一方だと思います。木材は水分蒸発に伴い収縮しますので、木口に近い部分が痩せる事で木口の接ぎキレを防ぐのを目的にしています。
上の写真のように含水率に差がある時は特に気をつけます。一概には云えませんが、含水率が高い板の方をやや多めに削っています。また接ぎ枚数の多い少ないや小幅の板を接ぐ時などの加減は必要になってきます。
木目の柄だったり密度や比重だったりと材料選びに苦労します。苦労するだけ選べる材料が潤沢に有れば良いのですが、限られた材料で加工しなきゃならない場合が多いのが僕の実情だったりします。
接ぎ合わせる板の木端面の中程を中心に 幾分 鉋で中低に削るんですが、どの位削るのか?によって製品にした後の暴れ方が左右します。
では、何故 中低に削るのか??木材って同じ条件下だと木口から水分が多く吸出されます。こと高断熱高気密化された近代の住宅では、水分が抜ける一方だと思います。木材は水分蒸発に伴い収縮しますので、木口に近い部分が痩せる事で木口の接ぎキレを防ぐのを目的にしています。
上の写真のように含水率に差がある時は特に気をつけます。一概には云えませんが、含水率が高い板の方をやや多めに削っています。また接ぎ枚数の多い少ないや小幅の板を接ぐ時などの加減は必要になってきます。
2009年5月7日木曜日
2009年5月6日水曜日
2009年5月5日火曜日
2009年5月4日月曜日
2009年5月3日日曜日
2009年5月2日土曜日
2009年5月1日金曜日
続・なにを作っているの?
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