2011年10月26日水曜日

冬を迎える前に

作業場のストーブが かなり傷みが激しくなってきたので、入れ替えることになりました。
これまで使っていたストーブは確か台湾製の鋳物ストーブで、鋳物の質が悪かったけれど7年程頑張ってくれました。
そして今回入れ替えたストーブは、本間製作所製で 薄い鉄板をプレスやらスポット溶接して作られた【ストーブカマドSKS-510】です。
今回 入れ替えるにあたって、どんなストーブがいいのか悩んでいたところ、熊本で家具を製作なさっている鯛工房の葛城さんが綴る【孤雲野鶴(こうんやかく)】を拝見したのが決定に至る要因となりました。
購入してすぐさま加工です。上蓋部分の多重五徳に取っ手を付けたり、諸々の加工を施して若干 耐久性を高くしました。そのほとんどは葛城さんが試行錯誤で得たノウハウを真似ただけの加工で恐縮なのですが、さすが燃焼効率は高いと思います。諸情報を公開なさっている葛城さんに感謝申し上げます。
ストーブ自体は鉄板が薄いので耐久性は望めないものの、鋳物ストーブと違ってすぐ温まるのはいいですね。全く不満が無いわけではありませんが、充分 自分を納得させるだけのストーブになりました。(あくまでも改造は自己責任で)

因みに購入先はこちらで19000円(送料込)でした。 (もしリンク先で購入を決意したからと言って、アフィリエイトとか登録していないので僕の得にはなりません。)

追記:
本来なら その年の初火入れは、戌の日に火の神様にお神酒を添えて行うのですが、寒さに耐え切れずに火入れをしてしまいました。

2011年9月27日火曜日

私事

先週末の事、ギャラリーカフェを営んでいる知り合いのブログ見ていたんです。
オーナーが綴るブログには「間もなく閉店します」との内容に、居ても立ってもいられなくなり訪ねて行きました。
片道80数キロをバイク(カブの方ね)で訪れたのは、軽井沢にあるギャラリーカフェ『春や』さん。
何分にも私的ではありますが、こちら『春や』のオーナーには、戦友といいますか・同志というか・はたまた親分と崇めている というか・ そんな感じで僕が一方的に慕っていまして、そのオーナーが生き方の一部分として閉店を選んだ事にやや哀愁を覚えました。
 軽井沢周辺に住む友人も誘ってカフェで珈琲をいただきました。飲み終えた珈琲の器に、更に哀愁を重ねる僕でした。

今回のエントリー、まとまりのない文章で僕の寂しい気持ちしか書いていませんが、『春や』のオーナーにとっては、ご自身と調和をとるために前向きな閉店なんだと思います。

『春や』さんのホームページ http://www8.plala.or.jp/haruya-karuizawa/index.html
追記:11月初旬をもって『春や』さんのホームページが閉鎖しました。

2011年9月26日月曜日

続飯(そくい)

続飯(そくい)とは
【飯粒をヘラでつぶして、練って作った粘り強い糊。古くから桐や杉材などの接着に用いてきた。「そっくい」とも言う。】理工学社 木材工芸用語辞典より

僕が続飯(そくい)を使うのは、充填用のパテを作る時くらいです。(続飯と使用木材の粉を練り合わせる)
聞くところによると、刀の鞘作りや表具などにも続飯(そくい)が使われているらしいです。

さて、その続飯(そくい) ちょっと困った現象を招くことがございます。
古い桐箪笥を直しながら思うのは、「虫もご飯が好きなんだなぁ」と云う事。
板の幅ハギに用いられた続飯(そくい)を狙って虫が入り込みます。よって板ハギ部分が切れ、ボコボコした状態になります。
ひょっとしたら続飯(そくい)が原因で虫を呼び込んでいる訳じゃないのかも知れませんが、続飯(そくい)の接着層に虫の食害が多く見られるのは事実です。
どなたか詳しい方がおりましたら教えてください。

このエントリーを書いていて思い出した事があります。数年前、つくばの某研究所から木材を侵食する害虫の資料をコピーして送ってもらったんですが、どこに仕舞ったのか行方知れずのままだった事を…ちゃんど探さなきゃ。

2011年9月25日日曜日

新聞広告

古い箪笥を修理再生する機会がここ数年増えています。
引き揚げてきた修理物件の中には、敷き紙として使われていた時代掛かった古新聞が残されていることがままあります。
(昭和49年の地方紙広告
そんな古新聞に掲載されている広告が当時のモダンな雰囲気を醸し出しています。
 (昭和49年地方紙広告)
 「当時のモダン」と書きましたが、モダンの意味が示すように、まさしく現代でも通じるお洒落な感じです。(僕自身のセンスにて判断…)

2011年9月8日木曜日

書棚に似合う置時計

 

いったい、どんな時にアイデアって閃くのかな?…と感心してしまうデザイン。

オランダの時計ブランド【KARLSSON】のTable clock Book。書棚じゃなくデスクに置いてあっても、心癒す時を伝えてくれそうです。
Karlsson】>PRODUCTS でご覧になれます。

話は変わりますが(私信です)、こういったデザイン的ギミック を含んだモノづくりを、長野市内にある工房でコツコツと作られているAさん お元気ですか?また仕事の邪魔にならない程度に遊びに伺います。
Aさんのホームページ

2011年9月7日水曜日

野生の恐怖に立ち向かってみました


スズメバチと巣を駆除。いやぁ~怖かった。。
仕事や生活に差しさわりのない場所で彼ら(蜂)が活動することは気にしないけれど、今回の駆除したモノは、軒下にあるコンプレッサーという機械の脇に置いてあったオーディオスピーカーの中に4階建て構造の巣を設営したからタマラナイ。
「最近、やけにスズメバチが多いなぁ」などと思っていたけれど、まさか巣作りされているとは思っていなかった。
さっそく蜂の駆除用殺虫剤を買ってきてから、冬用の厚手のジャンパーを着込み目出し帽をかぶり手袋をして肌の露出を避ける格好をして駆除作業をしました。
駆除中、数匹のスズメバチと視線が合う度に恐怖を覚えながらの作業でした。きっと必死の形相で駆除していたと思います。

バックロードと呼ばれるスピーカーボックスに開けられた穴を出入り口に、彼らの巣作り・子育ては営まれていた。彼らには絶好の設営場所だったに違いない。どうかこの時期、皆さんの処でも周りを見回して蜂の飛翔など見かけたら、念のため気を付けていただきたいと思います。

2011年7月25日月曜日

薪割


春先に割っておいた薪も、この暑さでだいぶ水分が抜けてきました。

僕は割斧で薪割していますが、世の中いろんなテクニックがあるようです。


割った薪が飛散することなく、後片付けしやすいテクニックですね。小径・短長で節がない木材では有効な技だと思います。


こちらは薪材の自重を利用したテクニック。この力技に感心しきり…


テクニックというよりストレス発散?


野良仕事とはいえ、正装?で薪割に臨むのは やっぱり男のロマンなのかもしれません。


割った薪が左側に飛散するように設計された斧。手首に負担がかかりそう…


いかにも合理性を好む国のドリルスプレッター。


ここに至っては、もはや工場です。すっすごい。

2011年7月16日土曜日

2011夏 暑中お見舞い申し上げます。

暑い毎日が続きますね。
どうぞご自愛くださいますよう。

2011年7月4日月曜日

BirdBox 2枚の合板でカタチ作る鳥小屋


Jack Smithというウェブサイトで見かけた 2枚の合板を使ったバードボックス。

想像するに、赤塚不二夫氏の描く『目ン玉つながりお巡りさん』のようなカタチの合板パーツ2枚を組み上げ、楔で外れないようにしてあるんでしょうね。


このバードボックスのほかランプスタンドや組み立て式の3本脚のスツールが紹介されています。
こういった作品を見ていると、アイデアは無限なんだなぁと感じる次第です。

訃報 村上富朗さん逝く


長野県在住の木工椅子作家 村上富朗さんが、7月3日 胃癌のため亡くなりました。享年62歳でした。


村上さんは日本を代表する木の椅子作家として活躍され、多くの方々から敬愛されていました。
彼の作品・仕事・木工世界へ寄与した功績は、これからも多くの方々が語られるであろうと思います。僕個人としては そんなに多くを語った仲ではありませんが、仕事以外の互いの生活ぶりを語り合ったこともあり、 とても人間くさい方という印象が強いです。
心よりご冥福をお祈りいたします。どうぞ安らかに。

尚、葬儀は家族葬で行うということで、弔問はご遠慮くださいとのこと。

また、今月は東京で『村上富朗の「木の椅子たち」展』が開催されます。

開催日時 2011年7月17日(日) 14:00~19:00
2011年7月18日(月・祭) 12:00~18:00

会場 LIGHT BOX STUDIO AOYAMA 2F 
http://www.lightboxstudio.net/aoyama-top.html

入場無料
問い合わせ先 レミングハウス 03-5754-3222

主催 村上富朗の仲間たち
展示会実行委員 中村好文・小泉誠・佐藤重徳・入夏広親