2013年4月16日火曜日

夜桜そして干し柿のミルフィーユ 

中塩のしだれ桜(4月16日)


本日、2013年4月16日の【中塩のしだれ桜】ライトアップです。僕の作業場から見下ろせる処にございます。
昨日は3分咲き程度だったのに、今日の暖かさで7~8分咲まで進んだようです。明日あたりから本格的な見ごろを迎えるんじゃないかと思います。見物においでの方も、まだ まばらで、さほど注意を削がれることなく仕事ができます。
ここ高山村には名所となる一本桜が数あるのですが、本年は多忙で他の桜の開花状況を確認していません。

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昨年末の話ですが、時折立ち寄るcafeで珈琲に【干し柿のミルフィーユ】を添えて下さった事があり、とても美味しくいただきました。そして、その美味しさを自宅でも味わうべく調理用の型を作ろうと思ったのです。
因みに【干し柿のミルフィーユ】は、薄くスライスされた干し柿とバターを交互にサンドしたもので、僕がcafeでいただいたものは、キャラメル箱程度の型に詰められたモノを 素材の縞模様が綺麗に見えるようにスライスされたモノでした。
まずはヒバの端材があったので、粗木取りしました。で、木取りしたまま数日が過ぎ、調理素材として用意した干し柿が、一つ減り二つ減り・・・
結局、ミルフィーユを作るための干し柿が無くなってしまいました。せっかくカルピスバターまで用意したのに・・・ついつい つまみ食いしてしまう自分の意地汚さにあきれるのでした。

最後に残った干し柿


2013年1月8日火曜日

Grizzly G0462ドライブ改造

主にスピンドル製作に用いている米国メーカーの木工旋盤Grizzly G0462。(生産国 中国)
この木工旋盤、モーターの回転を可変プーリーとVベルトを介してメインシャフトに伝達しているのですが、標準のVベルトがなんとなく腰が無く安っぽい感じで、最高回転数域でVベルトがたわんでしまい空回り現象が起き 回転数とトルクが落ちてしまう現象が・・・

メカの強い友人に相談すると、なにやら現機の寸法を取り始め 数日後に対策部品を製作してくれました。それがこれ!!


Vベルトのたわみを取るテンショナーです。詳細は以下の動画で・・・


中々の優れものです。回転数及びトルクの落ちは解消されました。この旋盤の動力伝達システム、回転数を可変するたびにベルトが横移動するのですが、ちゃんとプーリーの巾に収まっています。動画で確認しづらいけどベルトライン(アライメント)にやや無理な力が働いています。インターネットで情報を集めると、純正Vベルトの寿命が1年程度と短命だとか?Vベルトから高価なリンクベルトに変更対策してる方もいらっしゃるようです。
標準のVベルトが巾1/2インチ 円周625ミリ。通販サイト【Monotarou】でこのサイズのVベルトを探すも見つからず、円周635(25インチ)ミリなら豊富にありました。テンションプーリーが付いた事で多少のベルト長の変化にも対応できますし、安価で入手しやすいVベルトが使える事が大きな利点だと思います。
とはいえベルト交換の頻度は少ないに越したことはありません。Vベルトの代わりに耐久性が見込めるスクーターのドライブベルトで流用できるものを探してみましたが、ベルト巾が合いませんでした。タイミングベルトには流用できそうなものがありましたので、いつか試してみたいと思います。

参考:今回使用したテンションプーリーはフランスの自動車メーカー【プジョー】のタイミングベルト用テンションプーリーを自作ステーに取り付けた・・・との事。カバーに干渉することもありませんでした。製作してくれた友人に感謝!

2013年1月2日水曜日

2013本年もどうぞよろしくお願いいたします。

なかなか更新作業できず放置気味のウェブログで申し訳ありません。

この冬が本格的な寒さを向かえる前にすすめようと考えていた事を、昨年の11月の始めに実行しました。
2011年のエントリーで取り上げたストーブの再改造です。熊本の家具作家である葛城氏が取り入れたソーダストストーブの手法を、薪に置き換え 更に耐久性を求める事を目的にしました。


まずは、底板部に灰受けを設置。


灰を落とす為の穴あけ加工を施したロストルを設置。


柄のついた灰取り(灰受け)皿を置く。


中心に100mmの穴あけを施した5mmの鉄板を据える。コレだけで燃焼効率は非常に高くなる。



2本の二次空気道(アングル)をストーブ内法いっぱいに取り付けた。アングルには1本につき2箇所の空気吐き出し口を設けた。そして内燃焼室に、今までのペール缶より一回り大きく厚く重い缶を置いた。



空気漏れを最小にするようガスケットをクッションにして、天板枠(五徳受け)をはめ込んだ。



二次空気取り入れ口はロストルの下。取り入れ量の調節は、マグネットシートで塞ぐことにしました。実際燃焼させると、勢い良く空気を取り入れています。実際、この二次空気を利用するシーンとしては、一次空気の取り入れ口を塞いでしまうような、鉋屑などを大量に放り込んだ時ぐらいしか有用性を感じませんが、有ると無いとでは大違いです。

このストーブ、燃焼室底部に開けられた穴が肝で、灰受けなどの制約が無ければカールファンネル状の取り入れ加工をすれば空気の流入はもっとよくなるはずです。穴の大きさを絞れば流速は速くなりますが、穏やかな燃え方はしません。何事もバランスなのですね。

因みに、ベースとなっているホンマ製作所の【ストーブカマド SKS-510】ですが、僕が購入した時よりもお安くなっていました。(詳しくは2011年のこのエントリーで)

2012年8月18日土曜日

気仙大工・左官伝承館

さきの大震災から1年3カ月が過ぎた今年の6月、岩手県へ行ってきました。
大船渡市と陸前高田市の間に位置する箱根山の中腹にある『気仙大工・左官伝承館』にも立ち寄ってきました。


気仙大工の仕事ぶりが感じられる その落ち着いた佇まいに癒されるのでありました。

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その後、東日本大震災の被災地である陸前高田に・・・。移動中の車中から見渡し視界の入ってくるのは、想像を絶する現状でした。


市役所内に流れ込んだ車両の数々。そして庁舎の基礎に埋設されていたアンカー。きっと震災時、このアンカーに自転車が繋がれていたのだろう。

この震災を、決して意識の中で風化させてはならない。と強く思うのでした。





2012年5月4日金曜日

通勤途中で

通勤途中に出会えた桃畑のワンシーン。樹下を耕され、その溝に沿って落ちた花弁が集う。



2012年4月29日日曜日

猫好み

家の片づけなどをしていたら、10年近く前と推定される未現像の使い捨てカメラが5台ほど出てきた。
早速、現像・プリントに出したけど 放っておいた時間分 色合いに劣化がみられました。
そんな劣化フィルムからプリントした写真の多くの被写体を占めていたのが、当時飼っていたヌコ。


猫って、最初にこうやって小さな穴を開け やがては自分の視野や動線を確保するために穴を拡大してゆくんですよね。
穴あけも困りますが、なんといっても家財にツメトギされるのは辛いです。猫のツメトギを観察していると、木質や木目に好みがあるように思えます。どちらかというと広葉樹より針葉樹、年輪部分の硬軟差大きいモノ、目通りの良い柾目。要はエゾ松や杉などを好むように思えます。市販されている猫用ツメトギ板なんて見向きもしません・・・(当時の飼い猫はそうでした)

世の中には猫のツメトギ研究会とかあるのかな?『自分なりに研究して対策製品なんか作れば 大当たりして、猫のツメトギ御殿が建つのも夢じゃない!!』っていうささやかな夢が芽生えてきました。

2012年3月11日日曜日

夜叉の実

『夜叉の実』 または『夜叉五倍子(やしゃぶし)』と呼ばれるのは、里山の雑木林等に植生しているハンノキに生る実の事です。
僕は ハンノキを家具用材として製材されたものは見たことはありませんが、同じ扱いとされるアルダーと呼ばれる輸入材は使ったことがあります。製材された表情は桜のような木目で桜より柔らかな素材で扱いやすいです。
さて、その夜叉の実の活用法として煮出した汁を染料として使ったり、弱酸性を好む魚の水槽にいれたりされるそうです。


僕はもっぱら桐箪笥の仕上げ用染料として使っています。煮出した染料は柿渋のような濃い色合いになります。


煮出した染料が濃い色だからと言っても顔料と違って隠ぺい力が無いので、このまま桐材に塗っても大した着色力はありません。この染料に砥の粉(僕は黄色と白のブレンド)を混ぜて桐に擦り込みます。濃色だった染料よりも顔料である砥の粉の色に近い仕上がりに成ります。そういった結果を見ると、砥の粉の繋ぎとしては水でも構わないんじゃ?とも思えます。ではなぜ夜叉の実を煮出した染料を用いるのか?その理由の一つとして僕が思うのは、仕上がった桐箪笥は浴びる日差しによって若草色や浅黄色に表情を変えることがあるのですが、それが夜叉の実染料のチカラなのではないか?と思えるのです。
夜叉の実を煮出した染料は桐箪笥以外に和紙を古めかしく仕上げたり、根付の染めに使ったりするそうです。

備考:だし汁と同じで、最初に煮出した染料を一番夜叉・出がらしを煮出してとる染料を二番夜叉と呼ぶ。(当地だけ?)

大震災から1年

気が付けば2か月ほどウェブログの更新をしていませんでした。
さて1年前の3月11日、未曽有の大震災である東日本大震災が。そして翌12日には、長野県北部と新潟県の境に発生した長野県北部大地震が、多くの爪痕を残しました。改めて被災された皆様の安全と被災地の1日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。

2012年1月17日火曜日

本年もよろしくお願いいたします。

昨年末から本日に至るまでそれなりに多忙で、このブログを更新するのが43日ぶりです。新年を迎えてから随分と時間が経過していますが、本年もよろしくお願いいたします。

昨年末、年度内に片付けてしまおうと誓った案件が仕事も含めて数件ありました。
車の整備もその一つで、ここ1年ほどセルモーターの不調を感じていました。イグニッションキーを回してもセルモーターが始動しない事がたまにあるのです。何回かキーを回しなおすと始動するのですが、不具合の出る頻度が多くなってきたので メカと電装に詳しい友人に尋ねたところ、口頭で不具合を説明しただけで「セルモーターに電流を流す接点が減っている」と回答をいただいた。そのまま友人に部品調達から修理までお願いすることにした。

車両は、トヨタ100系ハイエースバンのスーパーGL(平成8年式)である。
ボディーの傷みも目立つが、頑張っている。昨年11月末には240,000㌔に達した。

バッテリーも弱っていたので交換しようと思い価格を調べるが、結構なお値段にびっくり。
通販サイト『MonotaRo』で手ごろな価格のバッテリーを購入し交換した。

そして年末ギリギリの12月31日の午後3時に、整備をお願いしていた友人が電装部品と工具類を持って来てくれた。
友人の見立て通り、スターター接点の消耗が原因でした。



銅製3ミリ厚のL型部品が、スパークによって0.3ミリまで減っています。

部品を交換し、生まれ変わったかのような快調ハイエースをもって新年を迎えることが出来ました。
友人に感謝せずにはいられない。

2011年12月5日月曜日

幾何学模様


はたして幾何学模様と表現していいのか良く解らないのですが、加工途中で見せる木々の表情。

今年の6月3日のエントリーに書かれている『木製譜面台』の3本脚部を支える腰の制作途中の写真です。

雑感:
木材加工の途中で時折見せる 思わぬ木々の表情に、仕事に生かせるヒントがあるんじゃないかと思うことも多々あります。